南の島のフィニッシングスクール

砂糖キビの食べ方

藤崎宮のお祭りでたくさんの屋台が並ぶ中にサーターアンダギーの屋台があったことに驚き

 「さとうきびの食べ方を教えてほしいと東京の友人から電話があったのですが何と説明したらいいでしょうか」と料理教室の受講生から電話をいただきました。その友人は沖縄の物産展の催しかなにかでさとうきびをもらったようです。私も即座に返事ができず「どうお答えしたのですか」とたずねると「『スップッテ下さい』と話しました」とのこと、まさにその通りだと思う一方でさとうきびを食べたことのない人に説明するのはむつかしいと思いました。
 話は変わるのですが私はさとうきびをフルーツコーナーでも販売してほしいと思っています。子供たちに砂糖キビを噛んだときに口の中にひろがる青い香りと自然な甘さを知ってほしいと思うからです。最近の子供たちは噛み切ったり、噛み砕いたりしなければ食べられない固い食物を食べなくなりました。皮を歯でむいてかみしめることで顎や歯をしっかり使うことができるさとうきびは子供のおやつにもうってつけだと思います。また、さとうきびを原料にした黒糖には私たちが不足しがちなカリウム、カルシウム、鉄、亜鉛等のミネラル成分やビタミンB1、B2等が含まれていますし表面のワックス成分にはコレステロールや中性脂肪を抑える働きがあります。
 先日、福岡県内の保育園の園長会議で「沖縄の伝統的な食文化の伝承と食育」についてお話ししましたがサーターアンダギーやチンビン、クズ餅、冬瓜の黒糖蜜煮等のお菓子の話に興味を引かれたようでした。
  講演の後、「私たちの園ではゴーヤーで日よけを作り、おやつにサーターアンダギーを作っていますよ」と話して下さる園長先生もいらっしゃいました。そしてその日の夕刻に行った藤崎宮のお祭りでたくさんの屋台が並ぶ中にサーターアンダギーの屋台があったことに驚きながらも沖縄の食文化の広がりを感じました。

                              琉球新報「南風」欄掲載【2010年9月25日(土)】