南の島のフィニッシングスクール

新沖縄料理の時代

両隣の先生がこれはサラダですか、チラシ寿司ですか?とお尋ねになるのですが・・・・・

 先月初旬、「育もう子供の笑顔と生きる力」をテーマに日本保育協会の研究大会が800人余の参加者を迎えて開催されました。同会から依頼された講演に「食文化の伝承と食育」と題した話しを準備しておりましたが、日が近づくにつれ不安な気持ちになりました。それは私が子供に恵まれず子育ての経験がなく、保育現場の経験もないからでした。そこで、尊敬しているある保育園の園長先生をお訪ねしました。先生のお話は「20年来同じことを繰り返しているだけなのですよ、お米は産地の農家から直接とりよせ、味噌をはじめおやつ等できるものはなるべく手作りするように心がけているだけなのです。それ以上に今は保育士の感性を高めることが課題です。そのために、よいミュージカルの舞台やコンサートに出かけるようにすすめています。」でした。先生のお話から『そうだ私も、今までに積み重ねてきた食の知識と経験を通した話をすればいいのだ、子供がないとか保育経験のないことなどを気にすることはない』と気づき、自信をもって講演に臨むことができました。そして当日は食の教育にはお母さんの力が大きいこと、子供たちには他人への心づかいなども含めて良い習慣を伝えてほしいこと、また西大学院の学生たちには、食とその周辺文化の大切さに気付かせるように指導していることなどをお話ししました。
ところが、その夜の懇親会での琉球料理です。最後に出た料理が何なのかわからないのです。両隣の先生がこれはサラダですか、チラシ寿司ですか?とお尋ねになるのですが、どうしてもわからないのです。ホテルの方に聞くと「タコライスです」とのこと、よもや長年伝承されてきた琉球料理と並んでタコライスがでるとは思いもせず、ビックリいたしました。いよいよ新沖縄料理の時代が到来したようです。

                               琉球新報「南風」欄掲載(2010年7月1日(木))